【ニュース分析】金正日総書記、中国に「忠誠」米に「見栄」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.08.30 12:30
しかし経済が市民が食べていけるほど回生する兆しを見せなければ権力世襲の正当性は不安になる。金正日委員長は5月訪中時、厚い経済援助を要請したが、中国の反応は期待以下だったものとみられる。北朝鮮経済は5月よりもっと悪化し、米国が近いうちに北朝鮮に対する制裁を強化すれば最悪の状況を迎える。金正日委員長は胡錦濤主席に中国の確かな経済支援と「王世子冊封」に対する反対給付を提示しなければならなかった。おそらく金正日委員長が持って行った朝貢進上品の核心品目は経済改革するという約束、核開発しないという約束、北東アジアの現象(Statusquo)を振さぶる危ない軍事挑発で米中関係を緊張させないという約束だろう。金正日委員長は平壌に来たジミー・カーターに会わないことで中国には通中封米の忠誠心を見せ、オバマ大統領にはカーター氏に手紙1枚送らないことに対する反感、米国が制裁を強化しても恐ろしくないという見栄を劇的な方法で表出した。
核開発せず、軍事挑発しないという金正日委員長の約束は労働党代表者会でキム・ジョンウンの後継者体制構築が完了したものと判断される9月中旬以後には漠然とでも実践の方向が現れるかもしれない。金正日委員長の訪中が国内用という韓国政府の解釈は、そう願う希望事項にもとづいたものであるだけだ。
中国の6カ国協議武大偉首席代表が金正日委員長の訪中期間に6カ国協議参加国を巡回したのは中国の立場では金正日委員長訪中効果を北朝鮮の国内用に限定させることができないという確かなメッセージだ。胡錦濤が愚かでない以上、金正日が助けてくれと言って手を差し出してくるのにそれを非核と経済改革、緊張緩和のためのてことして活用しないわけがない。まず6カ国協議再開で天安艦事件以後、北東アジアの冷気流を解こうとするだろう。