【社説】戦時作戦権と2度の潜水艦事件
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.29 15:41
1996年9月18日、江原道東海市(カンウォンド・トンへシ)沿岸で座礁した北朝鮮のサンオ(サメ)級潜水艦が見つかった。 北朝鮮軍特殊部隊が侵入し、25人が自殺したり射殺される武装共産匪賊事件だった。 韓国社会に戦争恐怖症が広まった。 当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領は連日、超強硬姿勢で北朝鮮に圧力を加えた。 「もう一度挑発すれば戦争」と述べた。 北朝鮮としては失敗した作戦だったが、韓国国民は北朝鮮の非正規戦の脅威を実感した。 当時、米国は南北対立が強まるのを抑えようとする態度だった。
それでも米国が持つ戦時作戦権について是非を論じる世論はなかった。 国内の戦作権葛藤もなかった。 「南北葛藤よりも韓米葛藤が大きかった」と、当時ニューヨークタイムズ特派員だったニコラス・クリストファー氏は書いた (『二つの韓国』、ドン・オーバードーファー)。