【企画時事評論-6・2その後】天安艦事態どう解いていこうか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.07 18:24
かつて米国はキューバ・ミサイル危機と4次中東戦争を経験し、2つ重要な危機管理の教訓を得た。1つは危機指数が高いほど危機疎通力(Crisis Communication)を高めることで、もう一つはここに信頼性を加えるために力の使用能力を適切に誇示することだ。1962年、キューバ危機時、米国は戦争を阻むためでも一戦を決行する意志を知らせ、結局ソ連の譲歩をとりつけて、以後、両国間ホットラインまで設置するすぐれた危機管理能力を発揮した。73年4次中東戦争時もソ連軍の介入の兆しが見えると米国は直ちに核の準備態勢を発動した。これを通じてソ連を抑制し、結局、戦争を早期終結させることで後日、キャンプデービッド中東平和交渉の転機を用意した。
今、南北両側はそれぞれの「安保疲労症侯群」を同時に経験している。南側は天安艦事態で国民的安保警戒心を悟らせ、強い対北制裁を実施して国連安保理に公式回付した。しかし実際に韓国より一段上手の北の宣伝・煽動戦に巻きこまれ、戦争恐怖症という安保疲労症侯群が拡散することを阻むことができなかった。すなわち北の開き直りといえる心理戦攻勢に押されたのだ。今、北の指導部は今回の地方選挙結果をめぐり、また何か無茶な挑発を夢見ているのかもしれない。