44カ国と「FTA同盟」、昨年の貿易額2733億ドル
欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉妥結で韓国は「グローバルFTAハブ」に近づいている。2002年にチリとFTAを結んで以来これまでに韓国は米国、EU、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インドなど44カ国とFTAを結んでいたり、交渉を妥結している。韓国の「FTA同盟」は地域的には米州、欧州、アジアを網羅しており、先進国、開発途上国、BRICsをつなぐ広範囲な枠組みを持つことになった。
44カ国を合わせれば人口は25億8101万人(2008年基準)、国内総生産(GDP)は34兆75億ドル(2007年基準)でそれぞれ世界の人口の38.5%、GDPの62.3%に達する。また中国と日本を除く主要貿易国とはすべてFTAが締結された。昨年のEU、米国、ASEANとの貿易は合わせて2733億ドルで、韓国の貿易額の31.2%に達した。これにより韓国企業は関税・非関税障壁がなくなった大きな市場に進出できるようになり、消費者は多様な商品とサービスを安い価格で選択できるようになった。しかし内需企業はそれだけ激しい競争にさらされることになるとみられる。