北朝鮮が昨日、開城工業団地に関する既存契約の無効を一方的に宣言した。土地賃貸料、賃金、税金などと関連して自分たちが今後新たに提示する契約条件を無条件に受け入れろというのだ。受け入れる意思がなければ工団から撤収してもいいとした。賃貸料や賃金を上げても文句を言わず従うか、でなければ出ていけという話だから、最小限の常識さえ無視した強引な主張だ。契約は双方の合議の下に存在するということは常識中の常識だ。北朝鮮は小さな子供が見ても筋の通らない主張はやめて、南側と交渉を通じて合理的にこの問題を解決すべきだ。
北朝鮮が昨日、こうした立場を記した通知文を開城工業管理委員会を通じて南側に送ったことは、開城工団に抑留中のユ某さん問題を南北実務接触の議題に含めることができないという明らかな意思表現だとみられる。北朝鮮は通知文でユさんを「現代峨山職員の帽子をかぶって入って来て、我々に反する不順な敵対行為を行い、現行犯逮捕されて調査を受けている者」とし「開城工団契約条件を協議するための実務接触の前提条件としてユさん問題を提起することは南北接触をまた一つの南北対決の場としようとする故意的挑発行為」と主張した。