エイズウイルス(HIV)に感染した血液が患者3人に輸血されたことが明らかになった。エイズ血液輸血事故は05年9月にも発生している。これで1987年以降、輸血によってエイズに感染した人は19人に増えた。
保健福祉家族部によると、先月エイズ感染が確認されたA(28)の献血記録を照会した結果、05年1月に献血しており、この血液が3人の患者に輸血されたという。輸血を受けた人はがん患者2人と結核患者1人。がん患者1人は輸血の3日後、別の1人は18日後に死亡した。結核患者は6カ月後に死亡している。福祉部は3人はエイズではなく、がん・結核が原因で死亡した、と説明した。エイズは感染後10年ほど潜伏して発病するからだ。
Aの血液は05年の献血当時、エイズ陰性判定を受けたことが明らかになった。このため3人に輸血されたのだ。しかし先月、福祉部がAの血液を再検査した結果、陽性と判定された。陰性判定を受けた血液がその後の検査で陽性に変わったケースは今回が3回目。