韓国に対する北朝鮮の脅迫レベルが日増しに強まっている。北朝鮮は昨日▽南北(韓国・北朝鮮)間の政治・軍事的対決状態の解消に関するすべての合意を無効化する▽特に西海(ソヘ、黄海)上の北方限界線(NLL)関連条項を廃棄する--という声明を発表した。
政府が対決姿勢の政策を続ける状況で、北朝鮮だけが南北間の合意に縛られる理由はない、というのが北朝鮮側の主張だ。北朝鮮の主張は一方的な‘わがまま’にすぎない。北朝鮮が南北間の多くの合意のうち、北朝鮮に利益になるもの以外に、きちんと守ったものはあっただろうか。にもかかわらず、北朝鮮は自国の措置はいずれも韓国政府のためだと主張している。
また韓国担当機構による公式の声明を通じて、韓国の最高指導者への暴言も吐いている。韓国非難に没頭するあまり、国家としての最小限の礼儀と体面すら捨てた格好だ。北朝鮮の意図は簡単に推測できる。緊張を高めて韓国に圧力を加えることで、北朝鮮が今後選択する強硬策や挑発行為を正当化する狙いだ。