膠着(こうちゃく)状態が続く南北(韓国・北朝鮮)関係を「極限の対決」に追い込む北朝鮮軍部を懸念する声が高まっている。
17日に北朝鮮軍の総参謀部が「全面対決態勢に突入する」という声明を表明し、軍事的脅威まで与えたからだ。金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長が病床にある間に、軍部が強硬策を主導しているという見方まで出ている。
昨年12月17日午後、北朝鮮の開城(ケソン)工業団地管理委員会の講堂。韓国側の出席者の伝言によると、工業団地を視察した後、韓国企業家との面談のために入ってきた北朝鮮国防委員会の金英徹(キム・ヨンチョル)政策室長はいきなり「社会部門は皆出て行くように」と声を高めた。軍関係者を除く北朝鮮側の工業団地関係者や経済、対南(韓国)担当の官吏は退場しろという指示だった。