未分譲に苦しむ住宅建設業界で、分譲代金の残金延滞による問題が重なっている。通常は分譲価格の20~30%となる残金を支払えない契約者が大きく増えており、業界ではこれを‘見えない未分譲’と呼んでいる。
◆残金延滞増える=6月に入居したソウルの恩平(ウンピョン)ニュータウン1地区1636世帯のうち、9分の1に当たる188世帯がまだ残金を払えずにいる。延滞金額は総額450億ウォン(約36億円)。施工会社のSH公社関係者は、「通常は入居が始まり2~3カ月が過ぎればほとんどの契約者が残金を払い鍵を受け取るものだが、時が過ぎても延滞率が下がらない」と話す。地方となると事情はさらに深刻で、7月に入居が始まった慶尚北道(キョンサンブクド)のあるアパートでは、残金を延滞している世帯が全体の30%に達している。延滞された残金は約250億ウォンだ。会社関係者は、「延滞金額でいえば全世帯の15%程度が未分譲状態なのと同じだ」と話している。