国際通貨基金(IMF)・世界銀行(WB)年次総会に合わせて米国ワシントンに集まった各国財務相と中央銀行総裁は、週末に息詰まるリレー会談を繰り広げた。 時期が時期であるだけに、国際協力が切実だという原則には共感している。 残りは市場が望む‘決定的な一発’だ。 最善のシナリオは、世界主要株式市場が始まる前に説得力のある対策が出てくることだ。しかし国別に経済規模や金融市場の状況が異なるため、すぐに具体的な協調案を打ち出すのは容易でない。
◇各国まちまち=10日(現地時間)の先進7カ国(G7)財務相会談に続き、11日には韓国・中国・ロシア・インド・ブラジルなどが含まれたG20の代表が集まり、金融危機解決法をめぐって頭を突き合わせた。 G20会談はポールソン米財務長官の緊急提案で実現した。 世界的に広がる金融危機に対処するためにはG7だけでは限界があるという判断から範囲を拡大したのだ。 この席にはブッシュ米大統領も‘サプライズ出演’した。