リーマン・ブラザーズの破たん以降、韓国系銀行のニューヨーク支店長らは最悪の1カ月を過ごした。金庫が干上がれば銀行としての役割を果たせないにもかかわらず、この1カ月間に異例なことが起きたのだ。ドルの地元である米国でも、国内のようにドルを求めるのが困難だったためだ。
ウリィ銀行ニューヨーク支店のイ・ヨンテ支店長は、「満期2週間以下の借り入ればかりが時々あるだけで、1カ月物の借り入れも難しかった」ともどかしげだ。ハナ銀行ニューヨーク支店のキム・ホンジュ支店長も、「韓国系銀行の支店の場合、いずれも韓国本社に対する資金依存度が高まった。しかし本社も苦しいのは同じで、ニューヨーク支店は最大限貸付を控えるムードだ」と話す。