米国議会が7000億ドルの救済金融を骨子とした緊急経済安定法案を否決し、世界金融市場が急転した。恐怖心理から9月29日(現地時間)、米ダウ指数は史上最大である777ポイント急落した。ニューヨーク証市で救済金融の2.4倍である1兆7000億ドルがたちまち消えるなど殺伐とした雰囲気だ。世界経済は大恐慌以来、最大の危機に陥ったと言っても過言ではない。米国は金融システム全体が崩れる危機に見舞われている。金融不安は複雑な派生商品を通じても急速に拡散している。
小規模開放経済である韓国も流れ弾を受けて崖っぷちに立されている。10年前の国際通貨危機と比べても簡単にすむような危機ではない。もちろんそのときより企業や金融会社の体質がよくなったのは事実だ。しかし当時は国際的な景気が非常に良い時代だったので、早く回復することができた。今は世界経済全体が危機に包まれているのが大きな負担だ。これまでになく政府と家計・企業など各経済主体が悲壮な覚悟で経済危機に対処しなければならない状況だ。