【時論】悲観と楽観の間に立つ韓国半導体(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.05 17:02
韓国の半導体産業は国家主力産業だ。国内総生産(GDP)寄与度が3.6%、雇用16万5000人、輸出品目の21%、株式市場時価総額の約25%を占める。特にDRAMとNAND型フラッシュメモリーの世界市場シェアはそれぞれ74%、49%と、韓国半導体産業が世界情報技術(IT)産業を主導している。半導体産業は過去2年間、スマートフォンの仕様が高度化したほか、ビッグデータの需要が増加したことでスーパー好況を迎えた。
しかし最近モルガン・スタンレー、ゴールドマンサックスなどグローバル投資銀行が韓国半導体産業に否定的な意見を出している。世界スマートフォン企業のメモリー半導体過多在庫と韓国半導体企業のメモリー供給過剰でスーパーサイクルがすでにピークを過ぎ、来年は下降するという。一方、サムスン電子とSKハイニックスはメモリー価格が来年やや下落しても、ビッグデータ需要の持続的な増加と人工知能(AI)など新規メモリー半導体需要の増加で好況は続くと見込んでいる。特に2020年からデータ伝送速度が10倍速い第5世代(5G)移動通信の商用化が始まれば、100倍のメモリー容量増加をしなければならないため世界的にスマートフォンの仕様高度化が再現すると期待している。韓国半導体産業の未来については悲観論と楽観論が共存する。こうした中、韓国半導体産業の未来を脅かす要因も少なくない。1つ目、韓国半導体企業のスーパー好況を支える半導体装備・素材・部品産業がグローバル競争力を失いつつある。半導体装備と素材の国産化率はそれぞれ18%、48%と、過去10年間停滞している。