【コラム】北朝鮮の非核化のない韓半島平和ははかない夢(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.28 15:38
米国核科学者団体は今年1月、「世界終末時計(doomsday clock)」を昨年より30秒操り上げて11時58分に設定した。過去最も危険な状況だった。北核能力の高度化に伴う核戦争のリスクが高まったことが主な理由だった。このような点で今年初めにスタートした北核交渉は国際政治で重要な意味を持つ。
しかし、南北・米朝・中朝間で行われた計6回の首脳会談など韓半島(朝鮮半島)を取り囲む息ぜわしい外交戦にもかかわらず、非核化はまだ原論水準にとどまっている。過去、非核化過程で“悪魔”は履行の中にいたが、履行の基本土台さえ合意できない点は韓半島の核時計の危険水準を示している。韓国が直面している第3次核危機は、北朝鮮が米本土に対する核攻撃能力を備えたという点で核開発段階だった第1・2次核危機とは本質的に異なる。昨年、北朝鮮の核・ミサイル挑発と米国軍事オプションの可能性として、韓半島の軍事緊張が最高潮に達したこともこれを反映している。