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「父親」になったホン・サンス監督の姿が見える…キム・ミニとともに受賞した映画『目のやり場がない』(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版 2026.10.27 13:54 Googleで中央日報を読み逃さない
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ビデオカメラで撮影された映像は鮮明さに欠け、話し声は済州島(チェジュド)の風の音にかき消される。人工照明を使わず、自然光や蛍光灯の明かりの下で、血のつながった家族と血のつながらない家族のぎこちない様子も、ありのままに映し出される。再婚して済州島に暮らす母親(チェ・ミョンギル)を10年ぶりに訪ねた娘サンヒ(キム・ミニ)の2泊3日を、映像日記のように描いた。



 
ホン・サンス監督の35作目の長編映画『目のやり場がない』が21日に公開された。女優キム・ミニが男児を出産後、初めてスクリーンに復帰した。ホン・サンス監督の作品としては珍しく、「家族映画」という言葉が浮かぶ作品だ。

独立した製作体制をさらに簡素化し、映画『イントロダクション』(2021年)から製作・監督・脚本・撮影・編集・音楽などを一手に担ってきたホン監督が、今回も超軽量カメラを鉛筆を握るように手に取った。簡素化された製作環境に比例するように、画質や音質も粗くなった。サンヒから「母親の夫の娘」までを含む複雑な家族関係や、幾重にももつれた人生の本質を、芸術がありのままに見抜く瞬間などを、72分という短い上映時間に収めた。焼酎の匂いが漂うつかの間の恋愛感情や、世俗にとらわれない芸術家の放浪をたたえてきたホン・サンス監督の視線が、今回は親子の関係に向けられている。

今年8月、スイスで開かれた第79回ロカルノ国際映画祭では、ホン・サンス監督とキム・ミニが監督賞、俳優賞、エキュメニカル審査員賞の3冠に輝き、注目を集めた。海外の映画祭でしばしば「アントン・チェーホフの短編小説」に例えられるホン・サンス作品だが、今回はより温かなまなざしと繊細なユーモア、人間の疎外を深く掘り下げた描写で、海外の批評家たちを魅了した。

見せるものと見せないものの隔たりについて、じっくり考えさせられる映画だ。例えば、事件と呼べるような出来事は画面にはまったく登場しない。サンヒの母親が済州島で大成功させた食堂や、幼いころ母親にべったりだったサンヒを母親から引き離すことになった実父の浮気などは、せりふの中で触れられるだけだ。カメラが執拗に映し出すのは、「お母さん、本当に会えてうれしい」という母娘らしからぬ最初のあいさつとともに流れる、ぎこちない沈黙のようなものだ。そして、サンヒの胸の内から少しずつにじみ出る寂しさや嫉妬、切ない思いも映し出される。米メディア「バラエティ」は「映画監督を目指す女性を演じるキム・ミニが、豊かな表現力を秘めた抑制の効いた演技で、監督でありパートナーでもあるホン・サンスの簡潔な脚本の隙間をすべて埋めている」と高く評価した。

「父親」になったホン・サンス監督の姿が見える…キム・ミニとともに受賞した映画『目のやり場がない』(2)

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    「父親」になったホン・サンス監督の姿が見える…キム・ミニとともに受賞した映画『目のやり場がない』(1)

    3時間前
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    ホン・サンス監督の35作目の長編映画『目のやり場がない』が21日に公開された。今年8月、第79回ロカルノ国際映画祭に招待され、監督賞と最優秀演技賞(キム・ミニ)、エキュメニカル審査員賞を受賞した。[写真 映画製作チョンウォンサ、コンテンツパンダ]
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