【社説】国の借金の心配は「無知な話」ではない=韓国
中央SUNDAY/中央日報日本語版2025.05.25 11:24
先週、韓国銀行経済研究院が目を引く海外研究結果を紹介した。公共負債が一定水準を超えれば経済成長と投資環境が急激に悪化するので財政規律を強化してこれを予防する必要があるという内容だ。論文の題名である「財政停滞(Fiscal Stagnation)」は高い公共負債が経済成長を阻害して負債負担を増やす悪循環構造を示す。臨界点を超えた公共負債は投資萎縮と生産性低下につながり、これは再び税収を減少させる。過度な公共負債という衝撃が一度爆発すれば波動は消えず長期成長率を徐々に引き下げるなど経済に悪い影響を及ぼし続ける履歴現象(hysteresis)が発生すると論文は分析した。
韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は過度な財政拡大をステロイドに例えて話した。今月初めの記者懇談会で「患者が苦しんでいるからと、あすあさってを考えずにステロイドを塗ってはならない」とした。前例のない低成長の流れに対応するために通貨政策と財政政策が適切に協調しなければならないとしながらも財政投入だけで問題を解決しようとする「財政中毒」を警戒したものだ。ステロイドをむやみに使えば耐性ができるだけで病気を直せなくなるように、財政も持続可能性というマジノ線を守ることが重要だ。