【社説】米大統領選から消えた「北朝鮮非核化」…北が誤認しないよう管理を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.21 14:17
11月の米国大統領選挙に臨む民主党候補のカマラ・ハリス副大統領の出征式にあたる民主党全国大会が現地時間の19日にシカゴで始まった。民主党は全国大会に合わせて今後の政策方向を反映した大統領選挙公約集にあたる政策綱領も公開した。A4用紙92枚分の政策綱領で民主党は「(執権すれば)北朝鮮の挑発に対抗して我々の同盟、特に韓国のそばを守る」と強調した。北朝鮮の軍事的脅威が強まっている状況で民主党が韓米同盟を強化し、北朝鮮の脅威に共同で対応するという考えを公開的に明らかにしたのは歓迎するべきことだ。
ただ、民主党が今回の政策綱領から北朝鮮の非核化と人権問題を除いた背景には疑問が残る。民主党は2020年の政策綱領では北朝鮮非核化を長期的(longer-term)目標として提示した後、外交的な解決を追求すると明らかにした。ところが先月発表された共和党の政策綱領だけでなく民主党までが韓半島(朝鮮半島)の核心懸案である北朝鮮の核を除外し、今回の米大統領選で北朝鮮の核問題が静かに消えていく状況を迎えた。米国内での北朝鮮に対する一般的な無関心のためか、現実的な解決策が見えない北朝鮮の核問題による疲労感が反映されたのかは不明だ。