米国、中国製電気自動車の迂回輸出も防ぐ…メキシコ製に関税予告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.16 06:48
米国政府が14日、中国製電気自動車などに対する「関税爆弾」を発表したのに続き、メキシコで生産された中国の電気自動車に対しても類似の措置に出ると予告した。米通商代表部(USTR)のタイ代表はこの日の会見で、「今回の措置(対中関税引き上げ)は中国からの輸入品に対するもの。メキシコで作られた製品の輸入もやはり極めて重要で業界と議論している内容のひとつだ。見守るよう言いたい」と話した。続けて「こうした類の生産に対し懸念が大きくなっており、USTRはこの問題に対応するためわれわれのあらゆる手段を調べている」と公言した。タイ代表は「中国は過度に長く不公正で反競争的な独自の規則の中でゲームをしてきた」としながらこのように明らかにした。
バイデン大統領は対中関税引き上げを発表しながら「前大統領は米国の輸出増大と製造業活性化を約束したが失敗した」とトランプ前大統領を攻撃した。続けて「わが政権は米国に対する投資と戦略的で標的化された関税を結合している。賢明なアプローチ」と強調した。バイデン大統領はまた、再選すればすべての輸入品に10%の普遍関税を課すというトランプ前大統領を狙い「そうなると米国の家族の費用が毎年平均1500ドルずつ増加することになるだろう」と批判した。トランプ式貿易戦争とは差別化されたやり方で「中国叩き」に出るという意味だ。これを置いて「アメリカ・ファースト」を掲げて保護貿易主義を露骨化しているトランプ前大統領との競争を意識したという見方が出ている。