【コラム】「韓国ピーク論」の不都合な真実と対応(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.05.05 10:43
先月の総選挙惨敗の衝撃波の中で尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足2周年が来週に近づいた。サッカーの試合で前半と後半にゴールポストが変わるように、これからはさらに強くなった向かい風を浴びながら走らなければならない厳しい後半戦に突入した。外信が現政権の国政動力と世界的地位低下への懸念の声を先を争って出す中で対内外環境も侮れない。国際金融市場の変動性拡大と高物価・高金利・ドル高の新3高の懸念に、過度な負債と高い政治的不確実性まで、韓国は慢性的なパーフェクトストームの前に立っている。
韓国経済の奇跡は終わったという経済専門紙フィナンシャル・タイムズの最近の記事が目を引く。韓国経済が成人病にかかったというニュースはきのうきょうの話ではないが、選挙後のごたごたした政治環境まで加わり韓国の未来に不安を育てている。過去のような高成長は構造改革の座礁で動力が急速に弱まり、安い労働力とエネルギーに依存するのは生産可能人口減少と電気料金正常化でこれ以上有効でないと指摘される。韓国経済は1970~2022年の年平均6.4%成長から2020年代に2.1%、2030年代に0.6%、2040年代にマイナス0.1%に急落するという予測も出ている。2050年までに生産可能人口が35%減少(GDP28%縮小)するという見通しにGDPの100%に達するアジア最悪水準の家計負債負担も追加的な障害だ。