韓国石油化学業界、不況の突破口探す…LGは「フィルター」、ロッテは「先端素材」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.02 10:39
中国発の供給過剰と世界的な需要低迷の影響で業績不振に陥っている韓国の石油化学業界がポートフォリオを多様化して突破口を用意している。業況が悪い既存の石油化学事業の代わりに先端素材など新成長動力事業にさらに集中し業績改善を狙っている。
LG化学は1日、サウジアラビアのアルホレイフグループと水処理フィルターであるROメンブレン(逆浸透圧)製造施設の現地化に向けた契約を締結したと明らかにした。ROメンブレンは海水を淡水化したり工業用水の浄化などに使われるフィルターで、LG化学の先端素材事業のひとつだ。LG化学は昨年清州工場に1250億ウォンを投資してROメンブレン生産設備の増設を決めるなどこの分野を新成長動力とみて投資を増やしている。年間売り上げ2000億ウォン水準であるROメンブレン事業を5年以内に2倍に育てるのが目標だ。