私設救急車を呼んで「ビッグ5救急室」に無理に入る…患者たちでカオス=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.29 11:09
28日午前11時30分ごろ、ソウル松坡区(ソンパグ)にあるソウル峨山(アサン)病院救急室前。「救急移送」「救急出動」「ハートセイバー(命を蘇生させる人)」などの言葉が書かれた私設救急車がサイレンをけたたましく鳴り響かせながら続々と到着した。仁川(インチョン)から来たというある移送業者のスタッフは「食べ物を飲み込めないというがん患者の保護者が峨山病院行きを希望したのでこちらに来た」と説明した。別の業者のスタッフは「がん手術の後に排液管が外れた患者の移送のために京畿道議政府市(キョンギド・ウィジョンブシ)から駆けつけた」と話した。
この日、ソウル峨山病院救急室を1時間見守ったところ私設救急車5台が出入りした。12分に1台の割合で私設救急車が峨山病院救急室を訪れたことになる。私設救急車は119救急隊とは違って病院・地域間の移送が可能で患者が希望する場所に行くことができるという特徴がある。転院のために待機中だったある業者の関係者は「外来診療が徐々に難しくなり、救急室を通じて診療をどうにか受けようとする患者が大病院の救急室を訪れている」と話した。病院関係者は「過去2カ月間(専攻医の辞職で)外来が大幅に減ったが教授が辞職するというニュースまで重なり、診療を受けられないかと思って心配する患者が病院救急室に殺到している」と伝えた。