【コラム】1-3月期の好調にも楽観できない中国経済
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.22 12:03
中国の1-3月期の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比5.3%を記録した。市場の予想を大きく上回り、政府の年間目標5%よりも高い。良好な出だしだが中国経済分析には慎重さが必要だ。
最初に、企業収益にもっと大きな影響を及ぼす名目基準で見ればGDP成長率は約4%にすぎなかった。これは中国経済が「ディスインフレーション悪循環」、すなわち低いインフレによる需要不振がさらに低いインフレを誘発する否定的な循環から抜け出すことができなかったことを示唆する。2番目に、年初にGDPが強気を見せると経済が堅固な循環的局面に確実な進入を見せる前に政策当局が景気浮揚刺激策を減らす怖れがある。2023年1-3月期の好調後に当局が浮揚策の水準を緩和して政策リスクが高まった状況を思い返す必要がある。現在政策当局は前例なく複雑なマクロ経済的課題の中で支援措置を調整している。