【コラム】中国経済がくしゃみ、韓国は風邪ひくか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.28 12:02
中国経済が構造的沈滞に陥っている状況で政策担当者が景気サイクルの底をつかむのは難しいことだ。観測通は最近北京の食い違う政策シグナルが投資心理と世界需要に重い圧力として作用すると懸念する。中国国内の危機が概ね他の国へ広がる可能性は限定的とみるが、中国不動産開発業者の不渡りは続きそうだ。不動産部門に対する段階的調整過程で長期的流動性危機に耐える能力がない企業は特に危険だ。
中国がくしゃみをすればアジアの国は風邪をひく。特に韓国としては中国の景気鈍化の懸念から始まった金融リスク増大で相当な波及効果に襲われる可能性がある。中国の厳しいい状況は人民元急落に明確に現れる。特別な事情がなければ人民元急落は世界的に金融状況を悪化させ、域内の「リスクプレミアム」(リスク資産と無リスク資産の収益率差)を高める。対ドルのウォン相場は成長率が鈍化し市場リスクが高まる時に下落したりした。中国の景気が萎縮し金融リスクが高いほどこうした危険性は大きくなる。ウォン・ドル相場が過去韓国の消費者物価に大きな影響を及ぼした点を考慮するならば、すでに高い水準である韓国のコアインフレ(食料品とエネルギーを除いた物価上昇率)はさらに長く高止まりしかねない。これは世界の成長鈍化を迎え韓国銀行の政策対応を複雑にさせる。