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【コラム】日本の米国ベッティングと韓国の悩み(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.17 11:04
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日本のグローバル地位の強化は米日の利害が一致したからだ。米国はアフガニスタン・イラク戦争失敗と2008年の金融危機以降、国力の消耗が大きくなると、中国を牽制するため同盟国により多くの役割と費用を負担させる戦略を進めた。オバマ政権の「アジア回帰」(Pivot to Asia)政策、昨年8月の韓米日首脳のキャンプデービッド宣言、先週の米日「グローバルパートナー」宣言はすべて中国牽制戦略の一環だ。

日本は東アジア覇権国に浮上する競争国の中国を牽制すべきという点で米国と利害が一致する。日本が中国に単独で対応するのは難しいだけに米国と連携して牽制するということだ。米国の中国包囲網の根幹であるインド太平洋戦略は安倍晋三元首相の提案を米国が受け入れたものだ。日本は米国の負担を減らし、米国のかゆいところをかきながら国際舞台の地位を高め、経済的な実益を得ている。

 
問題は韓国だ。米国の政官界では韓国が世界10位圏の経済に見合う大きな責任を負うべきだという声が多い。北朝鮮の核・ミサイル脅威が強まった状況で、米国の拡大抑止(核の傘)と在韓米軍は韓国の安保の核心だ。しかし韓国は日本のように積極的に米国と連携しながら中国を牽制するのには限界がある。経済などで中国との関係も重要だ。しかし米中間でのあいまいな外交は韓米同盟を米日同盟の下位同盟に固着させ、中国との葛藤を深めかねない。

世界情勢の大きな流れが変わっているため、韓国が米日同盟を中心とした米国の中国牽制戦略を無視したり離脱したりするのは致命的な失敗になるだろう。韓国としては生存を担保する韓米同盟を中心に置いて外交戦略を立てる必要がある。そのためには韓日関係が重要だ。米国にとって日本は韓国よりはるかに重要な国だ。文在寅(ムン・ジェイン)政権で日本との関係が悪化すると、米国との関係も悪化した。原則と現実に合うよう米国の戦略に参加しながら、韓米日協力と共に中国・ロシアとの関係も管理する総合的な外交戦略が重要だ。

チョン・ジェホン/国際外交安保エディター

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