「ノーベル賞受賞者28人を輩出しても『次が見えない』…日本の名門工業大、医大が驚きの統合」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.09 16:59
統合のメリットについて、両大学とも研究分野の拡大や研究費、研究人員の拡大を挙げている。両大は既に、感染症の原因微生物を特定する手法の開発や、アルツハイマー病の治療法確立などの共同研究に着手した。
名門大の自発的な統合や政府主導のファンド創設の背景には、日本の研究力低下への危機感がある。文科省の科学技術・学術政策研究所が発表した「科学技術指標2023」によると、国際的に注目される日本の研究者の論文は年を追うごとに減っている。被引用数が上位10%に入る論文の数は、1999~2001年は世界4位だったが、2019~2021年は13位に低下した。2019~2021年の韓国(10位)より低く、中国は10位から1位に躍り出た。