【社説】やってきたノーベル賞シーズン、指をくわえて見ているだけの韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.03 07:18
ノーベル賞シーズンが始まった。スウェーデンノーベル委員会によると、2日の生理学・医学賞を皮切りに、3日に物理学賞、4日に化学賞など科学部門の受賞者発表が続く。5日には文学賞、6日には平和賞、9日には経済学の受賞者が公開される。ノーベル賞はダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの母国であるスウェーデンだけではなく、世界中が認める世界最高の賞だ。特に科学技術世界では他の名高い賞でさえ「○○分野のノーベル賞」という別称がつくほどノーベル賞の権威は特別だ。ノーベル科学賞受賞者の名簿を時代別に並べてみると、それ自体が人類の科学発展の歴史という事実がノーベル賞の位置を新たに確認させる。
韓国社会は毎年9~10月になれば「ノーベル賞煩い」で忙しくなる。学界や関連団体ではノーベル賞関連行事が相次いで開かれる。毎年受賞者発表シーズンになると、韓国内の誰が有力な候補なのかという話が出回りはするが、結局何もなしで終わる。隣国の日本と比較して「我々は何をしているのか」という嘆きも続く。「国内総生産(GDP)に対する研究開発(R&D)投資は世界1、2位を誇るのに、ノーベル賞をなぜ受賞できないのか」という批判が出てくることもある。発表が残っているので見守るしかないが、今年も韓国のノーベル科学賞受賞者の輩出は難しいものとみられる。