「ノーベル賞受賞者28人を輩出しても『次が見えない』…日本の名門工業大、医大が驚きの統合」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.09 16:58
日本のノーベル賞受賞者(受賞時外国籍者を含む)はこれまでに28人、そのうち科学分野だけで25人。アジアでは圧倒的な実績だが、当の日本においては「ノーベル賞強国」という名誉は昔の話になりかねないと憂慮する声が出ている。2020年代に入って受賞者がわずか1人となったうえ、国際的に注目される論文数も中国などに抜かれているためだ。日本の科学界は、研究領域が全般的に狭まったことを原因と見つつ、「このままではノーベル賞受賞者が急減する時代が来かねない」と懸念している。
日本を代表する理工系の名門大の変化もこうした危機感が背景にある。4月3日午前、小雨が降る中、東京・目黒区大岡山にある東京工業大の正門は入学式に出席する新入生と家族たちで混みあっていた。「東京工業大学」と刻まれたプレートの前で記念写真を撮ろうと、保護者と学生約100人が列をなしていた。行列に並ぶ人々の間からは「間もなく校名が東京科学大になる」という声が聞こえてきた。