尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が最近の台湾の地震が韓国の半導体市場を含む世界の半導体供給網に及ぼす影響を点検するよう参謀陣に指示したと与党関係者が７日に明らかにした。３日に台湾を襲ったマグニチュード７．２の地震の余波で台湾の半導体生産施設稼動が一部中断された。

与党関係者は中央日報との通話で「韓国はメモリー、台湾は非メモリーで強者であるだけに両国は競争関係であると同時に相互補完的に緊密につながっている。今回の台湾地震を契機に韓国の半導体業界と世界の半導体市場に及ぼす影響と対応策などについて尹大統領が点検を指示した」と伝えた。

台湾は最先端半導体生産施設が集中している。最新のｉＰｈｏｎｅ向けプロセッサ、ＡＩブームで需要が急増するエヌビディアのグラフィック処理装置（ＧＰＵ）など世界的な最先端チップの８０～９０％ほどを生産する。

こうした状況で台湾ＴＳＭＣが日本の第１工場に続き第２工場も熊本県菊陽町に作る考えを明らかにしたという外信報道が出ており、韓国政府も神経を尖らせる雰囲気だ。韓国政府関係者は「世界の半導体市場の動向と推移を綿密に注視すると同時に、韓国の半導体の未来成長動力を確保することにさらにスピードを出したい。日本と台湾の半導体密着局面についても注視している」と話した。大統領室関係者は、サムスン電子の１－３月期の営業利益が６兆６０００億ウォンで昨年１－３月期と比べ１０倍近く増加したことに対し「政府の役割よりは企業がよくやったもの」と話した。別の参謀は「韓国半導体企業のサプライズ業績改善に安住してはならず、未来にしっかり備えるのが重要というのが尹大統領の考え」と話した。

◇韓国首相「医学部定員、数字に埋没されてはならない」＝韓悳洙（ハン・ドクス）首相は７日、聯合ニュースとのインタビューで医学部の定員増加規模に対し「政府は数字に埋没しないという立場を明らかに堅持している」と話した。韓首相は「現実的に医療界内で統一された案の導出が難しいならば社会的協議体として大統領直属の医療改革特別委員会を速やかに構成して議論できるだろう」と話した。尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領と大韓専門医協議会のパク・ダン非常対策委員長の４日の面談については「パク委員長は専攻医を代表するとても適切な対話当事者。その当事者が大統領と会って対話の糸口が見つかったということにとても意味がある」と評価した。その上で「政府は継続して開かれた心で柔軟に対話しようと多角的努力をしている」と伝えた。