「数日前まで、彼がそうしていたことも知らなかった。僕自身は何かに賭けたり、頼んだこともない」。

大谷翔平（３０、ＬＡドジャース）が２６日（以下、日本時間）、緊急記者会見を開き、最近問題になった水原一平通訳（４０）の賭博スキャンダルに関する立場を明らかにした。

大谷はこの日、米ロサンゼルスのドジャースタジアムでＬＡエンゼルスとオープン戦の前に開かれた会見で声明を発表した。カメラ撮影は禁止され、取材陣の質疑応答もなく進行された。

ＮＨＫによると、大谷は「信頼していた方の過ちというのは悲しくてショック」とし「僕自身は何かに賭けたり、頼んだこともなく、送金を依頼したこともない」と述べた。

大谷によると、水原氏の賭博の事実を初めて知ったのは２０日にソウル高尺（コチョク）スカイドームで開催されたサンディエゴ・パドレスとのソウルシリーズ第１戦が終わった後だった。

大谷は「（水原氏の）ギャンブルに関しての問題を初めて知ったのは韓国での第１戦が終わったあとのチームミーティング」とし「彼はホテルに帰ったあとで２人で詳しいことを話したいと伝えてきた」と当時の状況を説明した。

ホテルで待って水原氏に会ったという大谷は「彼に巨額の借金があることを知り、以後送金事実を知ることになった」と語った。

大谷は自身の潔白を繰り返し主張した。大谷は「（水原氏が）ギャンブル依存症であることも借金があることも知らなかった。同意もしていないし、送金の許可もしていない」と話した。

大谷は最後に「正直ショックという言葉が正しいと思わないが、それ以上の言葉で表せない」とし「今シーズンも本格的にスタートするので弁護士に任せ、警察に全面的に協力したい。気持ちを切り替えるのは難しいが話せてよかった」と述べて記者会見を終えた。この日、会見場には新しい通訳のウィル・アイアトン氏が１０分間ほど一緒にいた。

ＬＡドジャースはソウル高尺（コチョク）スカイドームで「ＭＬＢワールドツアーソウルシリーズ」サンディエゴ・パドレスとのメジャーリーグ開幕２連戦が行われていた２１日、水原氏を解雇した。

水原氏が違法スポーツ賭博をしたという容疑だった。ブックメーカー（賭け業者）のマシュー・ボウヤー氏が連邦政府の捜査を受ける中、水原氏はボウヤー氏が運営するブックメーカーに少なくとも４５０万ドルの借金をしたという事実が明らかになった。これを追跡した米スポーツメディアＥＳＰＮは、大谷の口座から昨年ボウヤー氏の口座に数回にわたり５０万ドルずつが送金されたと報じた。