【コラム】「ワニの口グラフ」の警告を忘れたのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.06 16:19
「日本ではこれを『ワニの口グラフ』というそうです」。
2011年夏、企画財政部の官僚A氏の事務室を訪れた際、彼の机に貼られていたグラフ一つが目を引いた。「これは何ですか」と軽く尋ねたところ、真摯な説明が返ってきた。いわゆる「ワニの口グラフ」は1970年代以降の日本政府の歳入と歳出の推移を表したものだった。並んで進む2本の線は90年代に入ると上下に分かれる。バブル崩壊で入ってくるお金は急減したが、出ていくお金は増え続けたからだ。その差はそのまま国家債務として蓄積した。負債を返すために支出はさらに増える。こうした悪循環が繰り返されながら、グラフはワニが大きく口を開けた形になったのだ。