90代の母と30代の息子を扶養する韓国の50~60代…青年の半分が「カンガルー族」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.25 10:33
京畿道烏山(キョンギド・オサン)に住む55歳のパク・ミリョンさん(仮名)はキャリア17年目の保険設計士だ。大学校2年生と4年生の2人の息子の学費と、99歳の母親を扶養するためには仕事を辞めることはできない。息子1人の学期当たり授業料は420万ウォン、小遣いは毎月50万ウォンずつかかる。昨年から挙動に不安がある母親のため毎月70万ウォンずつ使った。姉が仕事を辞め母の世話することにし、残りの兄弟姉妹が生活費と看護費を出し合っているためだ。小規模工場を運営する夫と共働きするが老後の備えに向けて貯蓄するにはギリギリな状況だ。パクさんは「夫の工場を建てるのに限度まで借り入れた状況。夫は体を使うエンジニアなのでいつまで働けるかわからず、現在の水準で稼ぎ続けられるか心配だ」と話した。
実際に韓国の青年のうち半分以上が親に依存して生活するいわゆる「カンガルー族」であることがわかった。2022年3月に国務調整室が満19~34歳の青年がいる全国の1万5000世帯を対象に調査した結果、親と一緒に暮らす青年の割合は57.5%に達した。このうち「まだ独立する具体的な計画はない」と答えた割合も67.7%に上った。独立を決心できない理由では、「経済的条件が整わず」が56.6%で最も多かった。