【リセットコリア】バイデン任期内のG9加入に全力注ぐべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.17 11:06
最近の米国の世論調査をみると、韓国に戦争が起きても米軍は参戦すべきではないという世論が50%に近い。韓国としては大きな危機だ。その間、韓国は米国から特別な待遇を受けてきた。その理由は、東西対決時代に米国が支援した数多くの国のうち韓国だけが経済発展と自由民主主義を同時に成し遂げた、米国の対外政策成功のアイコンであるからだ。しかしもう冷戦は終わり、米国の力も以前ほどではない。さらに最近は北朝鮮がプーチン露大統領の支援を受けて米国全域を射程圏に置くICBMを保有し、米国のためらいはさらに強まるしかない。
北朝鮮がむやみに撃つミサイルに見えすいた脅しだけをする韓日米の連携は、今年の選挙でトランプ氏が勝利すれば形骸化する運命と考えられる。トランプ氏は同盟の重要性に全く比重を置かない。韓米FTAから在韓米軍までまとめて非難したトランプ氏が再執権すれば、韓米関係は大きく揺れるはずだ。何よりも金正恩委員長を友人と呼び、北朝鮮との取引を楽しんできたトランプ氏が、北朝鮮の核を容認しながら米軍撤収を強行する危険性もある。大韓民国としてはこの上ない悪夢だが、不幸にもトランプ氏を変化させる適当な方法は見えない。さらに今回は、前任期で彼の在韓米軍撤収主張を緩和した「部屋の中の大人(Adults in the Room)」の活躍も期待できない。軍事および外交政策専門官僚である彼らに対する反感が大きかったトランプ氏は、再執権すれば自分の言う通りに動く人物でキャビネットを構成すると公言しているためだ。