【社説】衝撃的な韓国野党代表襲撃…暴力は民主主義の敵だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.03 14:59
韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が昨日午前、釜山(プサン)加徳島(カドクド)新空港建設予定地を訪問中、60代の男に刃物で切りつけられた。現場で倒れた李代表は釜山大病院で応急処置を受けた後、ヘリコプターでソウル大病院に搬送された。民主党役員によると、李代表は流血し、さらなる大量出血が憂慮される状況だったという。警察は現場で検挙した犯人に殺人未遂容疑を適用し、捜査を進めることにした。第22代国会議員総選挙まで残り100日を切った時点で起きた残念な事件だ。
法治国家で暴力はいかなる場合にも容認されない犯罪だ。しかも有力な政党代表に向けた暴力は民主主義を深刻に脅かす行為だ。選挙は「民主主義の花」と呼ばれる。民主国家で最も重要なのは投票による有権者の選択であるからだ。選挙の過程で各政党の指導部と候補はさまざまな方法で有権者に票を求めて訴えることができる。特定の政党や候補を支持したり反対するのは有権者なら誰にでも自由に保障された権利だ。とはいえ、暴力まで許されることはない。暴力は有権者の選択を歪め、政治の発展を妨げる障害でしかない。いくら敏感で重大な事案であっても暴力で解決できることは何もない。