北朝鮮、軍事衛星の追加打ち上げに死活…北東アジア宇宙情報戦が加速(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.12.09 12:48
南北が最近、軍事偵察衛星を相次いで打ち上げ、韓半島(朝鮮半島)をはじめとする北東アジア情勢にどのような波紋が広がるかに国際社会の注目が集まっている。北朝鮮は先月21日、初の軍事偵察衛星「万里鏡1号」を打ち上げた後、今月初めに公式任務に入ったと発表した。韓国も2日(日本時間)、米カリフォルニア州バンデンバーグ基地で初の軍事偵察衛星を打ち上げた。米国・日本と中国・ロシアなど韓半島周辺国がすでに北東アジア上空の覇権をめぐり水面下で角逐戦をする中、韓国と北朝鮮が独自の偵察衛星の打ち上げに成功し、「北東アジア宇宙情報競争」が加速するという見方が出ている。
現在、宇宙軌道では軍事強国の偵察衛星が全世界の主な軍事・戦略地域をリアルタイムで監視している。米国239基、中国140基、ロシア105基などいわゆる「ビッグ3」宇宙強国をはじめ、フランス18基、イタリア13基、イスラエル11期、日本・インド各9基、ドイツ7基、英国・スペイン各6基などが24時間の宇宙情報戦をしている。ここに南北の偵察衛星が1基ずつ追加されたのだ。韓国軍は2025年までに映像レーダー(SAR)衛星4基と電子光学(EO)・赤外線(IR)衛星1基の計5基の軍事偵察衛星を運用する計画だ。SARとEOの発音から「425(サ・イ・オ)計画」と名付けられた。