北朝鮮の偵察衛星、グアム米軍基地撮影か…「金正恩の万里鏡、戦車と車も区別できない可能性も」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.26 12:13
北朝鮮は21日に奇襲的に衛星を打ち上げた翌日、「軍事偵察衛星打ち上げに成功した」と公開した。朝鮮中央通信は22日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が参観する中で21日夜10時42分28秒に平安北道鉄山郡(ピョンアンブクド・チョルサングン)の衛星発射場から「万里鏡1号」を新型ロケット「千里馬1型」に搭載して成功裏に打ち上げ、万里鏡1号を軌道に正確に進入させたと報道した。後続報道では、万里鏡1号が撮影したグアム・アンダーセン空軍基地の衛星写真を金委員長が確認したとし、金委員長がいまや万里を見下ろす目と万里を叩く強力な拳をすべて手中に掌握したと述べるとともにより多くの偵察衛星を運用すべきと強調したことを伝えた。
北朝鮮の一挙手一投足に鋭敏な韓国の一部報道機関では万里鏡1号衛星の性能(解像度)が3~5メートル級の解像度とし、地上の物体が自動車なのか戦車なのか程度は見分けられるほどだと報道した。北朝鮮の意図に巻き込まれる過大評価だ。衛星写真で適用する解像度の定義によると、3~5メートル級衛星写真では自動車と戦車を区別できない。3~5メートル級の自動車や戦車はそれぞれ1つの点、すなわち画素を決める最小単位であるピクセルとして衛星写真に現れるという意味だ。点として現れる自動車や戦車を区別できるという主張は北朝鮮に有利な解釈だ。実務的に高解像度軍事衛星写真や低解像度衛星写真に接することができないことに伴う間違いとみられる。