韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領がアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議出席２日目の１６日（現地時間）、米サンフランシスコ現地で韓日米首脳会談、韓日首脳会談をはじめ、複数の２国間会談とＡＰＥＣ首脳会議第１セッション、インド太平洋経済枠組み（ＩＰＥＦ）首脳会議出席などタイトな日程を消化した。

尹大統領は特にバイデン米大統領とは、韓日米首脳会談のほか、首脳らの歓談の席などでも何度か会って言葉を交わした。韓米首脳は政治懸案と経済・雇用、両国の共通点などについて自由に対話した。バイデン大統領はこの日晩に開かれたＡＰＥＣ首脳夕食会で隣に座ったタイのセーター首相に対し「尹大統領が前回の国賓訪問当時、素敵な歌を披露した」とし、尹大統領が４月のホワイトハウス晩餐会で「アメリカン・パイ」を歌ったエピソードを紹介したりもした。

尹大統領はこの日、首脳間の正式会談ではなかったが、ＡＰＥＣ首脳会議第１セッションの開始前、中国の習近平国家主席とも会って３分間ほど対話した。昨年１１月にインドネシア・バリで開催された主要２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議以来１年ぶりに会った席で、尹大統領が「ＡＰＥＣを契機に良い成果があることを望む」と話すと、習主席も「良い成果を確信する。そのために韓中が互いに協力していくのを希望する」と答えた。また尹大統領が「杭州アジア競技大会当時の韓悳洙（ハン・ドクス）首相に対する歓待に感謝する」と伝えると、習主席は「韓首相とは良い会談をした」と話した。

尹大統領はこの日、ペルー・ベトナム・チリとも首脳会談をして共通の関心事について意見を交わし、２０３０釜山（プサン）国際博覧会への支持も繰り返し要請した。これに対しベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席は「韓国が釜山博覧会の招致に成功することを祈る」と述べたと、大統領室は伝えた。