アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議出席のため米サンフランシスコを訪問中の韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が１６日（現地時間）、岸田文雄首相、バイデン大統領と韓日米首脳会談を行った。３カ国首脳が会ったのは８月に米キャンプデービッドで開催された３カ国首脳会談以来３カ月ぶり。

半面、韓中首脳会談はこの日まで確定せず、ＡＰＥＣ期間内に行われるかは不透明だ。現地では両国首脳の日程上１７日に会うとしても略式会談に終わるという見方が出ている。

韓日米首脳はこの日、１０分間ほどの会談で、キャンプデービッドで構築した包括的協力体制がよく維持されていて、これを履行するための３カ国間の高官級対話チャンネルが活発に稼働しているという評価を共有したと、韓国大統領室は伝えた。金泰孝（キム・テヒョ）国家安保室第１次長は「バイデン大統領は『米国大統領の任務を遂行するうえで、尹大統領と岸田首相のおかげで荷を大きく減らすことができた』と述べた」と伝えた。

尹大統領は３カ国首脳会談の前、岸田首相と３５分間ほど韓日首脳会談も行った。両首脳が会ったのは今年７回目で、９月以来２カ月ぶり。尹大統領は冒頭発言で「両国間の協力が深まり、戦略対話までが再開され、３月の訪日当時に合意した政府間協議体が１００％復元された」と評価した。

一方、関心が集中した尹大統領と習近平国家主席の韓中首脳会談について、大統領室の関係者は「開催について引き続き議論中」とし「両国の日程がタイトであり、最後まで会談が行われるか断定できないが、引き続き議論はしている」と説明した。「習主席は日米首脳とは２国間会談をしたが、なぜ韓中首脳会談は確定しなかったか」という質問には、「中国はまず米国との会談にすべてのエネルギーを集中した後、可能な時間にどの国とどれほどコンパクトに会談するかを判断しなければいけない状況」とし「韓中首脳会談が行われるかは別の問題」と答えた。