近代化以降の韓国の政治・社会・文化を説明した主な理論の一つが「非同時性の同時性」だ。エルンスト・ブロッホ(1885-1977)が1930年代のドイツを分析して考案した概念だが、時代的に異なる要素が同時代に共存する状況を意味する。
イム・ヒョクベク高麗大名誉教授は大韓民国の圧縮成長の裏面の政治・社会的葛藤を前近代性と近代性の強烈な衝突と見なした(『非同時性の同時性』)。民主主義の移植を受けた韓国は、西欧との近代的時間差を克服する過程で多くの混乱があった。先を進む国に対する文化的事大主義も蔓延した。