中国の代表的なエアコンメーカー格力電器の董明珠会長が直接後継者に指名して話題になった２０代の女性が勤務怠慢で解雇されたという事実が伝えられた。

中国メディアとソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）などによると、董会長の後継者とされた孟羽童氏が５月に解雇されていたことがわかった。



孟氏は名門浙江大学スペイン語課出身で、２０２１年に中国の芒果ＴＶで放映された職場リアリティー番組「初入職場的我們」に出演して関心を集めた。

特に董会長が直接後継者を選ぶ面接で彼女は踊って董会長の目を引きつけた。当時董会長は「第２の董明珠になるようトレーニングする」としながら彼女を正式に後継者に選定した。董会長は主婦社員として入社して１１年で会長に昇進した人物だ。彼女は２０１２年から格力電器トップを務めている。

番組出演後に孟氏はインターンとして格力電器に入社し正社員転換にも成功した。続けて董会長の秘書にも任命された。しかしわずか２年が過ぎた時点で孟氏は突然解雇された。孟氏が解雇された理由はＳＮＳでスターになり会社の仕事と関係のないファッション・化粧品の広告をしながら業務をないがしろにしたためとされる。

同社は「人のなりが重要だ。格力電器以外の広告をするのは社規に外れる行為」と明らかにした。続けて「孟氏が在職期間に何回も会社と関係のないことで無断欠勤した。私的なことが会社の仕事より優先だった。会社で孟氏に何回も注意を与えたが改善されず解雇した」と説明した。