【コラム】国連軍司令官はなぜ文在寅政権に不快感を表したのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.30 13:58
ロシアのウクライナ侵略戦争から1年8カ月が経過し、パレスチナの武装勢力ハマスのイスラエル奇襲侵攻が報復戦争につながっている。米国の影響力の死角地帯で発生した武力紛争の隙に「ならず者国家」北朝鮮の違法な武器が出没している。2、3つの戦争を同時にする米国の力量に疑問が提起される状況で北朝鮮の核・ミサイル脅威が強まり、大韓民国の安全保障が懸念される。
このように脅威が強まっているだけに、可用な安保資産を総動員してこそ平和を守ることができる。韓米同盟の強化はもちろん、韓日米の安保協力を拡大する努力が必要な理由だ。我々が保有する安保資産のうち重視されてこなかった存在が国連軍司令部(LNC)だ。北朝鮮の1950年の韓国戦争(朝鮮戦争)挑発直後、国連安保理決議(84号)で誕生した国連軍司令部は過去73年間、韓半島(朝鮮半島)の平和と安定を黙々と守ってきた。