「文在寅政権、反日で政権浮揚狙ったのだろう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.08 06:50
昨年7月に銃撃され死亡した日本の安倍晋三元首相が、死後に出版された回顧録で韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領を「確信犯」と表現し韓日関係悪化の責任を韓国側に転嫁した。2018年のトランプ前米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の首脳会談当時には、北朝鮮には対話ではなく制裁と圧力をかけるべきと米国に要求したが、トランプ大統領はこれに従わなかったと回顧した。
7日に日本で出版された『安倍晋三回顧録-知られざる宰相の「孤独」「決断」「暗闘」』は読売新聞特別編集委員と論説副委員長が2020年10月から約1年間18回にかけて安倍元首相をインタビューした内容を整理した本だ。安倍元首相が死去し昭恵夫人の同意を得て出版された。
この本で安倍元首相は、2018年の韓国大法院(最高裁)の強制徴用賠償判決後に韓日関係が破局に至ることになった過程を説明しながら当時の文在寅大統領を強く批判した。彼は、被害者に対する政府補償が行われた盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時に青瓦台(チョンワデ、大統領府)民情首席秘書官だった文前大統領が大法院の判断は国際法違反ということを知りながらも「反日」を政権浮揚の材料として使いたかったのだろうと話した。その上で「文在寅大統領は確信犯だった」と表現した。