◆ロシアで刺激を受けたのか

先月ロシアを５泊６日の日程で訪問し、各種先端軍事技術に刺激を受けた金正恩委員長が手段と方法を問わず海軍力の開発に乗り出した可能性も提起される。金正恩委員長は先月１６日、ロシア太平洋艦隊基地を訪問し、ウダロイ級駆逐艦「シャポシニコフ」に搭乗して海上作戦能力などに関する説明を聞きながら総合指揮室や操舵室を視察した。先進化したロシアの海軍力を自身の目で実際に見て説明を聞きながら、内部的に野心を抱いて進めた軍現代化の限界を実感し、衝撃を受けた可能性がある。

梨花女子大の朴元坤（パク・ウォンゴン）北朝鮮学科教授は「船舶事業関連のまともな技術がなく、海軍力もかなり後れている北が、直ちに潜水艦や戦闘艦、船舶などを建造するには先端技術が必要だったはずで、このために韓国企業に対するハッキングに目を向けたとみられる」と述べた。続いて「最近の北は、かつて韓米が優秀だと考えて追う考えもなかった海軍力、空軍力の強化にも拍車を加える姿」と話した。

特に北朝鮮はすでにハッキングで最新軍事技術を習得した経験があるだけに、これまで蓄積したサイバー力量を総動員して海軍力強化のための技術奪取に進むと予想される。これに先立ち国連の北朝鮮制裁委員会によると、極超音速ミサイルなど北朝鮮が最近公開した多数の新型軍事技術は「ハッキングで入手した情報に基づく」と判明した。

国家情報院は「今後も国内造船業界を対象にした北の攻撃は続くはず」とし「主要造船企業、船舶部品製造企業など関連企業の関係者は業務ネットワークとインターネットを分離し、システム会社と顧客社間の遠隔接続用プログラムの問題点を点検し、不審なメールとウェブサイトの閲覧を禁止するのがよい」と助言した。

「フランケン潜水艦」と笑われた金正恩、韓国の技術ハッキングへ（１）