【コラム】青少年が生き残る大韓民国になるためには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.06 13:59
最近、世宗市(セジョン氏)で商店街の屋上出入り口の開閉装置設置をめぐって賛否両論が巻き起こった。生徒の飛び降り事件が相次いで発生したためだ。「役に立つだろうか」という疑問が提起されるが、「自殺危害手段へのアプローチの制限は国内外の多くの研究でその効果が科学的に立証された」〔延世(ヨンセ)大学社会福祉学のソン・イナン教授〕と専門家は指摘する。2016年には同じ理由でマンションの屋上に自動開閉装置の設置を義務付けた。生徒たちが屋上に向かわないようにする対策を立てられず、ドアでもロックしようという苦肉の策が嘆かわしい。
悪循環に陥った入試と自殺には妙な共通点がある。解決する責任のある人々に逃げる裏口が用意されている。自殺を減らさなければならない政府部署の間では、自殺関連情報がリアルタイムで共有すらできていない。だから、自殺が増えても責任を負う人がいない。入試は私教育が左右するという認識が蔓延し、公教育担当者はむしろ負担を減らした。名門大学や医学部への進学は塾の責任になった。