ダム崩壊どちらに痛手か…ウクライナ軍は作戦に支障、ロシアは飲料水難の恐れ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.08 09:26
特に2014年にウクライナから強制併合してからロシアのプーチン大統領が重視してきたクリミア半島の水供給が打撃を受けることになった。破壊されたダムはクリミア半島に向かう水の85%を供給する。ウクライナは2014年にロシアがクリミア半島を併合すると、カホフカ水力発電所のダムの水路をふさいでクリミア半島向けの飲料水供給を遮断し、ロシアは昨年のウクライナ侵攻直後にダムを占領して水路を再び開いた。欧州政策分析センターのエリーナ・ベゲトワ研究員は「今回の攻撃でクリミア半島は数年間生活用水問題に直面することになるだろう」と話した。
ロシアが掌握している欧州最大原発のザポリージャ原発にも脅威になりかねない。ザポリージャ原発はカホフカ発電所のダムの水を冷却水として使っている。昨年3月にロシア軍に占領されてから6基の原子炉がいずれも稼動を止めたが、原子炉冷却に向けては電力と冷却水供給が持続して行われなければならない。国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長はこの日ツイッターに「核安保と関連した決定的瞬間」としながら来週ザポリージャ原発を直接訪問すると明らかにした。