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円筒形の残骸が姿見せる…北朝鮮の発射から1時間36分で引き上げた韓国軍

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.31 16:49
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韓国軍合同参謀本部は31日午前8時5分ごろ西海(黄海)の於青島(オチョンド)西側200キロメートル沖で北朝鮮が「宇宙発射体」と主張するロケットの残骸を見つけたと明らかにした。北朝鮮がこの日午前6時29分ごろ東倉里(トンチャンリ)ミサイル発射場からロケットを発射してから1時間36分が過ぎた時点だった。

韓国軍当局によると、この日海軍の水上救助救難艇「統営(トンヨン)」が西海の公海で浮遊していた残骸を発見した。韓国軍当局はこの残骸が1段ロケットと2段ロケットの間の円筒形の連結部分であると推定している。

 
合同参謀本部が公開した残骸写真を拡大してみると、表面に赤い文字で「点検ドア13(機構組立)」と書かれている。北朝鮮ロケットの残骸という証拠だ。

韓国軍関係者は「北朝鮮が(29日に日本に衛星打ち上げを)通告した後、韓国軍は警戒態勢を維持していた」と話した。北朝鮮が1段目の落下地点として明らかにしていた全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)の西側遠海に水上救助救難艇「統営」をあらかじめ派遣した後、待機させていたという意味だ。ここから遠くないところで2012年と2016年に北朝鮮の長距離ロケットの残骸を海中から引き上げている。

韓国海軍の別の水上救助救難艇「光陽(クァンヤン)」も現場に追加で投入された。

韓国軍当局は水上救助救難艇のソナーなどの装備を動員し沈んだ北朝鮮のロケットの残骸を捜索した後、海難救助戦隊(SSU)の深海潜水士と水中無人探査機(ROV)を送って海上に引き上げる計画だ。韓国軍関係者は「海の水深は70メートル程度」と話した。

韓国軍当局は北朝鮮のロケットとミサイルの残骸をこれまでに3回引き上げている。2012年12月に群山西側160キロメートル海上で「銀河3号」の1段推進体燃料筒などを確保した。2016年2月には西海於青島南西側で「光明星号」のフェアリングと推進体などの残骸を引き上げた。これを通じて北朝鮮の長距離ロケットに対する情報を相当に知ることができたと評価される。

2022年11月には鬱陵島(ウルルンド)北西167キロメートルの海中1700メートル地点で北朝鮮が北方限界線(NLL)南側で撃ったSA-5地対空ミサイルの残骸を引き上げた後メディアに公開した。

また別の軍関係者は「海中を隅々まで調べて北朝鮮のロケットの残骸を引き上げるのに時間が長くかかるものとみられる」と話した。韓国海軍第1艦隊司令官を務めた合同参謀本部のキム・ジンヒョン戦力部長は、「西海は浅いが海底はほとんどが平原なので捜索も難しく引き上げるのも簡単ではないだろう」と話した。

韓国軍当局は残りの残骸を回収した後に全般的な性能と外国製部品使用の有無、技術水準などを確認する予定だ。

韓国軍当局は北朝鮮のロケットの残骸の一部が韓中暫定水域に落ちたものと把握した。暫定水域は西海で韓国と中国の漁船に限り申告なく自由に操業できるようにした水域だ。韓国政府消息筋は「中国側も予想落下地点に艦船を送って捜索するものと承知している」と打ち明けた。

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    2023.05.31 16:49
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    韓国軍当局が31日午前8時5分ごろに西海(黄海)の於青島西側200キロメートル沖から引き上げた北朝鮮のロケットの残骸。[写真 韓国軍合同参謀本部]
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