尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領と日本の岸田文雄日本が２１日午前、広島平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を参拝した。

この日の共同参拝は岸田首相夫妻が広島平和公園で尹大統領夫妻を迎えた。

尹大統領と金建希（キム・ゴンヒ）夫人、岸田首相と裕子夫人はこの日午前７時３５分ごろに慰霊碑を訪れ一列に並んで献花して約１０秒にわたり頭を下げて黙祷しながら韓国人原爆犠牲者を追悼した。

尹大統領はその後にもう一度目礼し、原爆被害者にもあいさつした。その後尹大統領は岸田首相の案内を受けて車に乗り込んだ。

両首脳は固い表情で参拝に臨み、取材陣に特に話はしなかった。

両国首脳が韓国人原爆犠牲者慰霊碑を合同参拝するのは初めてで、韓国大統領の参拝も初めてだ。

韓国人原爆犠牲者慰霊碑は１９４５年８月６日の原爆弾投下により命を失った韓国人の魂を追悼するために建てたものだ。

広島で原爆が爆発した当時、韓国人約５万人が被害を受けたとされる。韓国原爆被害者協会は広島での原爆による韓国人死亡者を３万人と推定しており、慰霊碑には死亡者が２万人と記録されている。

これに先立ち尹大統領は１９日に広島で韓国人原爆被害者と会い、「韓国大統領の慰霊碑参拝がとても遅かったと思う」として申し訳ないと明らかにした。

尹大統領は「私と岸田首相は慰霊碑の前で故郷を離れ異郷万里の他郷で戦争の惨禍を直接体験した韓国人原爆犠牲者を追悼して両国の平和と繁栄の未来を開くことを誓いたい」と強調した。