【韓半島平和ウォッチ】韓日シャトル外交復元、全方向国益外交の機会にすべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.19 15:05
岸田首相が7、8日に訪韓したのはシャトル外交としては前例のないことだ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が3月に訪日してから2カ月も経っていないうえ、広島G7サミット(主要7カ国首脳会議)出席のために今日(19日)また訪日し、岸田首相と会談する日程だからだ。韓日関係正常化を決断した尹大統領を配慮し、長い停滞期を経てようやく生じた両国関係回復のモメンタムを生かそうという岸田首相の意図が込められたものとみられる。岸田首相が訪韓中に表明した過去の問題に関する発言をどう解釈すべきなのか。
1つ目、自民党政権は「歴史認識に関する歴代政府の立場を全体的に引く継ぐ」ものの、その立場にある反省とお詫びは繰り返し表明せず、新たな反省と謝罪もしないという点を明確にした。日本国力の相対的低下、米中覇権競争の中で、経済・軍事大国に浮上した中国からの脅威増大、韓国の驚くべき経済的成長などを背景に、日本の政治・社会は保守化している。進歩性向の野党第1党の立憲民主党はますます弱体化し、自民党が圧倒的多数の議席を占める構図は変わらず、保守右翼性向が最も強い日本維新の会が野党第2党に躍進する状況だ。