【社説】韓日シャトル外交復元、真の未来協力の歩みになるように
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.08 08:48
日本の岸田文雄首相がきのうから2日間の日程で訪韓した。3月16日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が日本を訪問し韓日関係改善を試みてから52日ぶりの答礼訪問だ。これで韓日は2011年10月から12年ぶりに両首脳が随時行き来しながら懸案を実務協議するシャトル外交を復元した。岸田首相は当初6~7月ごろ訪韓するだろうという見通しが多かったが、先月の韓米首脳会談直後に日本側が岸田首相の早期訪韓を提案したという。韓米の対北朝鮮抑止力強化(ワシントン宣言)に続き北朝鮮の脅威の実質的当事者である韓日両国の安保連帯と協力が至急だという判断に従ったとみられる。両首脳がきのう午後に大統領室で100分を超えて外交安保分野の小人数会談と拡大首脳会談をし北朝鮮の脅威に共同で対処することで合意したのがこれを示す。
両首脳は会談後の記者会見で、北朝鮮のミサイル情報をリアルタイムで共有するための協議を歓迎し、韓日米が関連議論を進めることにした。北朝鮮の核抑止力強化に向けたワシントン宣言への日本の参加の可能性を示唆したものだ。韓国の半導体メーカーと日本の素材・部品・装備企業間の供給網協力を拡大し、福島原発の汚染水放流と関連して韓国の専門家の現場視察団派遣を日本側が受け入れたこともやはり評価に値する。双方が実務協議を通じて透明で客観的な結果を引き出す契機を作らなければならない。