これに先立ち尹大統領はこの日午後、日本に到着した後すぐに広島のホテルに移動し、アルバニージー豪首相と会談したのをはじめ、２泊３日間の「外交スーパーウィーク」日程に入った。尹大統領は韓豪首脳会談で「わが政府のインド太平洋戦略を履行するうえで、域内で立場が似た代表的な国家のオーストラリアと戦略的意思疎通をより一層強化していきたい」と述べた。これに対しアルバニージー首相は「韓日関係を改善し、インド太平洋地域の域内平和と繁栄を先導する尹大統領のリーダーシップを評価する」と応えた。

両首脳は相互補完的経済構造を持つ両国が未来先端産業の発展に必須である核心鉱物の貿易を安定的に維持していくべきという意見で一致したと、大統領室は伝えた。両首脳はグローバルサプライチェーンの安定に向けた協力も継続することにし、国防・防衛産業分野での協力拡大にも同意した。また北朝鮮の前例のない挑発がインド太平洋地域だけでなく国際社会全体の平和と繁栄を深刻な脅かすという認識の下、緊密に協力していくことにした。

尹大統領は同じ場所で韓国・ベトナム首脳会談も行った。尹大統領は「両国関係発展への尽力に深く感謝する」と述べ、ベトナムのファム・ミン・チン首相はインド太平洋戦略とグローバル中枢国家に言及しながら「尹大統領が取り組むイニシアチブ戦略に深い印象を受けた」と話した。

尹大統領は２０日にインドのモディ首相、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領、英国のスナク首相らと首脳会談をする予定だ。２１日には韓日首脳会談に続き、韓日米首脳会議も開かれる。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領がＧ７首脳会議に出席すると発表され、尹大統領との会談の可能性にも関心が集まっている。大統領室の関係者は「ゼレンスキー大統領との会談が行われるかについては把握しているものはない」と言葉を控えた。

７８年目に初めて原爆被害者に会った韓国大統領（１）