【コラム】完全に新しく考え直さなければならない少子化政策の設計=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.22 10:47
強大な軍事力を誇っていたスパルタは紀元前371年マケドニアの侵攻によって滅亡した。強い軍人だけを育成する国家の人口政策が戦争における勇猛性は生んだが、弱い嬰児は殺し、結婚も健康な男児を産む手段としか認識しなかったせいで結局国家消滅を招いた。労働力は奴隷で充当し、厳格な禁欲主義を敷いていたスパルタは征服した都市の富が流入し始めて贅沢と享楽に陥った。このような過程で家庭と出産を疎かにしたスパルタは100年で人口が8分の1水準に減り、軍隊を補充する人口まで不足して結局滅びた。禁欲主義と強力な男子選好政策によって一時的には勇猛な軍事力が育ったが、長期的には国家存亡において致命的な弱点となった。
世界最下位の合計特殊出生率(以下、出生率)を示す韓国の未来が深刻だ。過去50年間、世界経済が約6倍に成長する間、韓国経済は400倍以上の超高速成長を遂げた。経済成長と民主化の二兎を追いながら先進国の仲間入りを果たしたが、豊かさと個人主義の結果、非婚と少子化が拡散している。